にじいろのさかな

昨日は、スクール２期生の方の講座でした。
セラピストとしてすでに
活躍なさっているベテランのひとだったので
起業というよりお仕事内容の見直しを中心にした
講座の内容になりました。
その講座の途中で
”お客様に感動を与える仕事をする”という
お話が出てきました。
一見したら、もっともで素晴らしい言葉なのですが
”お客様に感動を与える仕事をする”って
それじゃあ、いったいそれは何よ？ということを
２人で掘り下げていきました。

この言葉トリックとして
使われていること多いように私は思います。
生徒さんも前の職場で
やはり、そんな感じで言われてこられたようです。
”お客様を感動させてこそ
それが数字として成果としてあらわれる
その数字があげられるひとは腕が良い一流。”
ほんまかいな〜です
それを２人で検証し直したら
そこまで感動させていないひとでも
営業が上手なひとは
数字として成果があらわれていた。
お客様を感動させるほどの腕はあるけれど
積極的な営業をしないので
数字はそれほどでもない。
やっぱりトリックやな〜でした
感動と数字と腕は関係ありそうで関係ない。
感動も腕がなくても数字上げている人も知ってます。
そんなひとは数字を上げる錬金術師的な
テクニックもったはります。
また、お客さん感動させるほどの腕一流のひとで
数字あげられない人も知ってます。
感動と数字と腕を一緒くたにするトリック
ちょいと古いのでは？と思います。

私、個人的に
”感動を与える仕事をする”という言葉に
心の距離感があります。
感動したっていうのは
あくまでもお客様サイドが思われることであって
私がそれを目指すのは？？？です。
私がお客様に提供することは感動ではなく
お悩みの相談にきちんと答えられること。
講座やスクールできちんとお教えすること。
ただ、それだけなのです

以前、読んだ本に
こんな事が書いてありました。
アメリカの片田舎の自動車整備工場。
その町には整備工場はそこしかなく
町のひとはみな
車の修理はそこに行ってました。
それがある日
その町に新しい整備工場がオープンして
そうしたら町の人たちほとんど
新しい整備工場にいってしまいました。
それが何ヶ月かして
前からあった古い整備工場に
またお客さんたちが戻ってきました。
不思議に思って
その古い整備工場の主人がお客様に
”なんで戻って来たのか？”と聞くと
”たしかに、新しいところは愛想はいいし
待ち時間の間
ドーナツとコーヒーのサービスもあるよ。
でも、私たちは自動車を
きちんと修理してもらうために
整備工場に行ってるんだよ。
ドーナツやコーヒーが欲しかったら
カフェに行くよ。
あそこは車の整備はそれほどではなかった。”と
お客さんはそう答えたそうです。

このエピソード
ことあるたびに思い出します。
自分の仕事の本質を見失わないために・・・。
お客様に感動を与えることを追い求めるあまりに
本末転倒になることは哀しいな〜と思います。
私、サロンでのセッションや講座では
Yummy好みのお茶やお菓子をお出して
部屋にはアロマを炊いてB.G.M.を流しています。
これは、私がこういう雰囲気
好きだからやっているだけで
感動してもらおうと思って
やっているわけでもないし
ましてや、未熟さをこれで
ごまかしているわけではありません
ただ、なんとなく
お悩み相談に来られた方が
ちょっとでもリラックスできはるかな〜？と
思ってやっています。
それを全面に売りにして
肝心のリーディングが未熟では
最初は雰囲気でごかませても
積極的な営業しても続かんやろな〜です

だから私は”感動を与える仕事”はいたしません。
私は、お客様が望まれていることを
お客様に提供する仕事だけをいたします
感動は雨上がりの青空のような
そんな思いがけない出会いが
いちばん心に響きます。
感動をひとや自分に強要したとき
もはやそれはひとの心に響くことはありません

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http://www.yummytarot.org/

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