にじいろのさかな

私の美容師さんは、京都中京のど真ん中で
ひとりでサロンをやってらっしゃいます。
彼女は生まれも育ちも生粋の京女です。私よりいくつか年下です。
私も生まれも育ちも京都でしたが、２７歳のときに京都を離れてからは
元京都人になりました。

その京女の彼女と京都のことを話ししだしたら、とまらなくなります。
彼女のサロンが中京という場所にある土地柄のせいか
ご近所の方に厳しく作法を仕込まれたと言ってました。
中京、下京は、京都の中で一番作法に厳しい町だと私は思います。
ここで認められたら、たぶん日本のどこで御商売されても大丈夫な
ような気がします。
きちんと京の作法を見につけられた彼女は
今では予約がなかなかとれないくらいのカリスマ美容師さんです。

その地域の旧家に嫁いだ友人や旧家出身の同級生がおりましたが
同じ京都市内でも、こんなに違うのかと驚くくらい
決まりごとの多い生活をしています
どちらも京都だけでなく、日本でも有名な旧家です・・・
中京の老舗に嫁いだ友人は、自分の住む通りから
ご近所の方にに挨拶して歩いていたら、寺町通りにぶつかったいう
笑い話をしていましたずっと下向いていたかららしいです。結構な距離です。

さきほどの美容師の彼女に戻りますが、彼女の中学校は祇園にあり
お茶屋の仕込みさんが（舞子見習い）同級生になることが多かったそうです。
祇園の舞子さんは、意外に思われるかもしれませんが
京都出身は、ほとんどいません。京都以外から修行に来られます。
私が若いとき、京都出身の”かつのさん”という舞子さんがおられましたが
ほんとうに美しかったです！街で時々お見かけしましたが
いつも、惚れ惚れしながら見ておりました。

彼女の同級生になった仕込みさんは、広島と東京から来られたそうです。
広島の方は、同じ西日本で大丈夫だったらしいのですが
東京の人は、標準語が抜け切れず
”この人、大丈夫？”かなと他人事ながら、心配になったそうです。
それが一年後、舞子になった同級生はネイティブよりも
上手に京都弁を話す人になっていたそうです！
恐るべし祇園の作法・・・
たぶん発音も完璧になっておられたのでしょう。羨ましいです！
いまだに中学生レベルの英語でしか会話ができない私には・・・

こんなことを書いていると、京都は厳しいという印象を受けられそうですが
こんな話をみんな、笑いながら話してくれます。
あんがい、みんな心のどこかで楽しみながら京の作法を
身につけていっているみたいです。

今日はタロットカード
女教皇のリバース
今日は、よーく考えて行動しましょう。
そうしたら、失敗しませんから・・・

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